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インタビュー

  • 2011/12/03(土) 21:54:27

私、林双盛が再びがっつ事務局に足を踏み入れたのは、実に二週間振りであった。

久しぶりにこのドキュメントを読んでみたが、自分が諸事情で休んでいたことは、想像以上に良くない結果をもたらしたらしい。

この場を借りて、お詫び申し上げたい。


私はなにかしら間違いをおかしていたらしい。
目の前を、透明な壁でもってこのドキュメントにのぞんでいたらしい。

諸事情などとは言ってられない。

がっつさん、明日ライブである。


私は到着したあと、早速がっつさんに話を伺った。
本日の目的は、明日のライブに対する意気込み、すなわちインタビューである。
がっつ事務局から、ライブ前日の取材は、許可されているものの一つだ。


軽い挨拶のあと、はじめてのインタビューがはじまった。



―――がっつさん、お久し振りです。

『どうも、お久し振りです。元気でしたか?』

―――(笑)はい。元気です。がっつさん、明日いよいよライブですが、意気込み等を聞かせてもらえると。

『…??もらえると…?もらえると…なんですか?』

―――ああ、すみません。もらいたいということです。

『ああ、なるほど。そうですね…。緊張してます。』

―――緊張するんですか??

『なんでしょうね。オリジナル曲のライブは九月以来なので、なんだか変な感じです。ああ、戻ってきたんだなぁって感じがしてます。この感じが。』

―――今回はどういったテーマでライブをする予定でしょうか??


『今回は新しい扉を一つ解禁します。「人間浄瑠璃劇場」と、「生きる」っていう新曲もする予定です。今回のテーマは人生です。お客さんには、人間の一生を30分で体験して頂きます。そのもう一つの人生の中で、体験し終わった後に、きっと何かを捕まえて現実世界をちょっとだけ違う視点で再び生きて行けるような、そんなライブにしたいとおもいます。今回は久しぶりの体験型パラレルワールドです。きっと楽しんでいただけると思います。』

12月4日、がっつさんのまんをじしてのリスタートが今、始まる。

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がっつさんのライブ レポート~その①~

  • 2011/12/06(火) 08:38:21

ちに待った、がっつさん復活ライブダウンタウン松本の兄!松本隆博とゴールデンエッグスのスペシャルな夜 in 帯広rest』が12月4日、昨日行われた。

演者は、がっつさんの他に、

関啓太さん

C.l projectさん

mish mashさん

そして松本隆博さんの全5バンド。


スタジオ入り(出演者はリハーサルの為、お客さんが入って来る前に集合する。これを通称スタジオ入りと呼ぶらしい。)は14時。

は13時30分にがっつさんとダイイチスーパーで待ち合わせしたが、がっつさんが時間になっても来ない

がっつ事務局の藤森さんから「遅れる」と連絡が入り、14時少し前にがっつさんと藤森さんが到着した。

「すみません林さん!準備が遅れてしまって!」



車の中で藤森さんとがっつさんの会話が聞こえてくる。

「だから私がっつさんに言ったじゃないですか!靴下の色なんて誰も見てないんですよ!はやくしてくださいって言ったのに!」


なんてこと言うんですか!見てる見てないの問題じゃないんですよ!妖怪って言ったらじゃないですか!僕は妖怪の時に緑色なんて絶対嫌ですよ!


「普段からちゃんと片付け……じゃあ収納BOXでも買って、赤色の服、緑色の服、黒い服ってそれぞれ分けて入れればいいじゃないですか!3つ買って!


「あーなるほど!…って馬鹿にしてるんですか藤森さん!!」


がっつさんと藤森さんのこういった討論は初めて聞く。恐らくライブ前でがっつさんのみならず、藤森さんもナーバスになっているようだ。



ところでがっつさんは服へのこだわりがある。
色に対してのイメージが。

→狂喜・狂気
黒→絶望
→優しさ・ぬくもり

等。

ライブの内容によってカラーコーディネートをしているのだ。

この会話の内容から、妖怪主体のライブであると、私は想像した。



っつさんが14時15分スタジオrestに到着した。


少しして、スタジオrestを経営している方から、リハーサルの順番の話がなされた。恐らくがっつさん待ちだったに違いない。


「みなさん、今日はよろしくお願いいたします。――(バンドマン同士の紹介あって)――ギャクリハでいきたいと思います。松本さんの入り時間は16時です。よろしくお願いいたします。」

ギャクリハ??聞き慣れない単語で私がメモしていると、がっつさんが説明してくれた。

「リハーサルをする順番は、本番と逆の順番でしていきますよ、ということです。『逆リハ』です。」



するとがっつさんが何かを思い出したかの用にして、ゆっくりと私を見た。

「どうしたんですかがっつさん?」

「…忘れた…。」

「え?」

「カポ忘れた…。」

「え?アポ?」

「カポ忘れました!取ってきます!」


そう言うが早いか、がっつさんは経営の方に断りを入れ、階段を掛けて行った。


藤森さんがため息をついて話をしてくれた。

「ギターの音全体のキーを上げる道具の事ですよ。ギターにカポッて挟める奴です。あー、だからカポって言うんですかね?」

「え?あ…。すみませんちょっと分からないです。」

「あぁ、そうですよね。すみません(笑)」




っつさんが戻ってからまもなく、松本さんが16時にスタジオ入りした。

この日、幕別で講演会があったようであり、終わってから直接restに来られたようだった。


松本さん、背は180センチはあろうかというぐらい高くて、驚いた。

到着してすぐ、松本さんのリハーサルがはじまった。


その後、がっつさんのリハーサルがはじまった。


「一番最後にする、生きるという曲をやります。」

「生きる」がっつさんの新曲だ。曲を聞くのは初めてなので、妙に気分が高揚した。

生きる…。それは、人の老後を歌った曲だった。
ストレートに入ってくる、辛くも現実的な言葉が耳を貫いてくる…。

――♪名前を呼ばれて目が覚めて そしたらすぐに起こされて あくびをしてたら食堂で ご飯を口に盛られてる♪――

病棟の老人がイメージされた。その合間に『ほいしょいしょい(…??)』という気の抜けた意味のないフレーズが、辛さを調和してくれていた。

経営の方からがっつさんに質問があった。

「何て言ってるの?ほしょい?」

がっつさんが答えた。
「ほいしょい、です。老人が入れ歯を取ってる状態をイメージしてます。」

……衝撃だ…。…入れ歯…。入れ歯だったのか……。そこが唯一の救いだったのに…。この歌…、軽快なリズムで歌われていくが、考えれば考えるほど余りにも辛すぎる…。
歳はとりたくないもんだ
生きる…。かなりのストレートソングだ。がっつさんが現実をファンタジーに置き換えて創らないと、こんなに胃をえぐるような歌詞になるのかと、がっつさんの引き出しの多さに脱帽した。





そうして、リハーサルが終えた。

っつさんは「ちょっとパン買ってきます」と言って出ていこうとしたので、私はそれについて行った。


「いやー、体力使いますね。これじゃ駄目だ。力が必要だなと思いました。」

「エネルギー消費しますか?」


「練習してるときは大丈夫だったんですけどね。やっぱ違いますね。人間浄瑠璃劇場、思った以上に力必要だなって思いました。おなか膨らまさないと。」

「やっぱりイチゴジャムパンですか?」

がっつはライブ直前には必ずイチゴジャムパンを食べるらしいことは、知っていた。

「もう験(げん)担ぎみたいなものですけどね。」



17時30分開場。がっつさん順番は一番である。がっつさんの無口さが、このイベントの緊張感を誘った。がっつさんは今、何を考えているのだろう。
…私には聞けない。口を開くのを待つしかなかった。
がっつさんの笑顔が次第に消えて行った。




レポート②に続く




(林双盛)

がっつさんのライブ レポート~その②~

  • 2011/12/09(金) 01:50:29




開場し、30分もしないうちに、恐らくこの時点で80人はいるだろうか。restもかなり混み合っていた。


がっつさんは、関係者用出入り口をしきりに行ったり来たり。ストレッチを始めるなど、落ち着いた様子がなかった


がっつさんの目がキレてゆく。話掛けにくい雰囲気を醸し出していて、笑うポイントの無いように思われたポイントで、突然笑うなど、不気味な様子が相次いだ。


そして、スタジオrestからのライブを始めるにあたっての注意事項がはじまった。

注意事項は、見る人、出る人が楽しく時間を過ごせるように、一般的なマナーを再確認させる内容で、開演の前に前にはほとんど必ず行われる

入り口で溜まらないこと、携帯電話の音を出ないようにすること等が丁寧に伝えられた。



この時からがっつさんが関係者用のスペースにこもり、例のイチゴジャムパンを食べ始めた。いや、喰らい始めたというべきだろうか。

目付きの悪い顔つきで、イチゴジャムパンを口で乱暴にちぎり食べている。


妖怪だった。舞台裏のがっつさんを初めて見た。

奇妙な動きをしながら舌を出し、頭を時折振ったり、そして、イチゴジャムパンを喰らう。ガツガツ、ムシャムシャと口を動かす。


いつものがっつさんとはまるで違う。集中していた。確実にトリップしているであろうことは間違いない。いや、もう別人そのものである。

「ステージに上がる」、ということ。「上がれる」ということ。それが、一般の人には上がることの出来ない場所なのだと、教えられているような錯覚におちいった。


普段のがっつさんは、とても爽やかで、好青年だ。物腰も柔らかい。私ががっつさんのドキュメントを始めてから意外に思えたその一面も、今では目を剥き出しにしているがっつさんを見ることの方が、意外な一面であると感じた。


がっつさんとの衝撃的な出会いが思い出される。
頭ではわかっていたが、がっつさんは本来そうなのだ。がっつさんは、ステージの上の唯一無二の世界観を持つアーティストだったのだ。


出会う回数が増えていくにつれて、正直、「この人は普通の人なのではないか」という思いが何処かに感じていた。


身なりも普通に今時のおしゃれ。髪型も珍しくはあるが、今の流行りなのだとは思う。会話も丁寧。一般人だ。





事件は舞台裏で起きていたのだ。





がっつさんが、一般人からステージの上のアーティストに変わっていく瞬間。

がっつワールドがいかにして創られていくのか。その一つを今、垣間見ている。
がっつさん入場のBGM 「ラストメルヘン(編曲:津田マン)」がかかり、がっつさんは椅子に腰掛け、動かなくなった。




がっつさん…。あなたは…。




そして写真をとり、私は関係者スペースを後にした。







そして、はじまった。


がっつさんはまず、体を揺らしながら通称<「がっつチューニング」を始めた。そして突然、はじまった。
不気味な笑い事が無音に響いた。

ヴぇへへ…。」


この曲は…!


人間浄瑠璃劇場だ…!!


一曲目「人間浄瑠璃劇場


「♪働かねーで金が欲しい!?  子供が出来たら墜ろせばいい!? 飽きてきたんなら捨てればいいってか!!  情けねーったらありゃしねー!!♪…」


強烈な日本語で綴られたがっつさんの新曲。

ああ、この感覚…。久しぶりだ。体がぞわぞわしてくる。危なくて危険な…。

障害者
TVの中の大人達
など、様々な危険な言葉が飛び交う。

ラストのセリフが忘れられない。
人生たったの一度きりだ
どうして人間は生きてる間に気づかねーんだ!?

おそらくセリフのある歌は「ノロイウタ」以来だと思う。

顔が皮肉で満ちている。
形相はいうまでもなく、妖怪そのものだった。


開場が静まり返った。


これをがっつさんは一曲目にもってきた…。




「みなさん、ようこそがっつワールドへ!」
挨拶があり、実に4ヶ月振りのパラレルワールドへの扉が開かれた。そして今回は、体験型パラレルワールド。


今回のライブ、私は事前に内容を一切聞いていない。だから、冷静な目でまずは純粋に楽しもうと思っていた。


「幽体離脱…。あなたは今この瞬間をもって…。」

その言葉から扉が開かれた。幽体離脱…??輪廻転生ではない…??

流れは、以下の通りである。


観客・幽体離脱→

観客の魂、札幌市へ→

棚村君という27才の男の肉体へ→

「キムチ女」「暴力女」(ニックネーム)からなる二人から告白を匂わせる連絡届く→

棚村君が二人の女性から同時に告白受けている事を知る→

どちらと交際するか観客が選択(実際に手を挙げて、多数決できまる)



そしてわずかに「暴力女」の方が票が多く、


二曲目「おてんば娘」へ

がっつさんの18番といえば、この曲だ。安定感が違う。今日のおてんば娘は少し大人っぽいように感じた。


この曲の途中で、がっつワールド研究所・高田慎之介から連絡が入って、私は外へ。

高田から連絡入るなんて、珍しく、「すぐ連絡下さい」とだけメールが書かれてた。

今日はがっつさんのライブへ、取材しに行っているのは知っているはずなので、緊急連絡となる。何かあったのだろうと私は急いで連絡した。


「どうした!?高田!何があった!?」
「代表…すみませんっす…。」

高田が泣いている…!?


「どうした高田!」
「…。(嗚咽)」

沈黙が続く。
言わなきゃわからん!緊急事態か!?
「もう…、僕どうしたらいいか…。黙っておこうと思ったんすけど…。(嗚咽)」


高田の言葉は続く。


「本当に、僕…、不甲斐ないっす…。」

「泣いてちゃわからん!怒らないからはやく言え!」

「本当っすか!?」


「ああ!怒らんからはやく!」


「マジっすか!?ガチで怒らないっすか代表!?」


絶対怒らんからはやく!







「……………………。…………………。いや絶対怒るっすよ代表~(笑)



「がっつさんのライブ中なんだよ高田!頼むから!おわっちまう!怒らんから!」


「ああ!そうでしたよね!…絶対っすよ!?実は……………。」



「ああ!実は何だ高田!?」




「………俺研究所のパソコンでエッチなサイトみてたら、なんかウイルス入ったみたいなんすよ(笑)!で、アイコンどんどん消えてく~!みたいな(笑)!あれっ…!?…やっべー!(笑)みたいな!!」




「バ…!おまっ…!…!高田ー!!」


私が高田を説教して戻った時には、がっつさんは「良い人生を!」と言って終わるところだった…。拍手に包まれステージを後にするがっつさん。

一体…何が起きたんだ…!?

観客の半数以上は笑顔だった。


「死んじゃった(笑)」と言って笑う声が聞こえる。
「幽体離脱…(笑)」
「ストレートすぎだろ~(笑)」



三曲目は「ノロイウタ
四曲目に「生きるだったらしい…。


一体何が起こったのか…。…見たかった…。
がっつさんは一体何をしたんだ…。

ライブレポート③へ続く




(林双盛)

『三度のメシより酒喰らえ!』

  • 2011/12/11(日) 14:28:53

「三度のメシより酒喰らえ!」




日時 : 12月17日() 

START : 20時30分

場所 : ライブ&パブ chabo (チャボ)帯広市西2条南10丁目7 TEL→0155-22-6187

入場料金 : 1500円(ワンドリンク付き) 

出演者 : がっつ  clown daddy gentle show  帯広ブラックシープ  ナチュラルズ  DJが二名



※ チケットの予約等は、このがっつワールド研究所の <ご意見・チケット予約>(メール) に送ってください。

がっつさんのライブ レポート③

  • 2011/12/12(月) 23:30:13

がっつさんを最後まで見れなかった…。後悔に悩まされてると、藤森さんが声を掛けてきた。

『林さん…。がっつ…、凄かったでしょう?私自身も久しぶりに胸が熱くなったわ…。初めからあんな…ううん、言葉に出すのももったいないぐらい…。全く…。かっこいいんだから…。』


『あの…藤森さん…。』




『ね?わかったでしょ?林さん…。あれががっつなのよ…。そう…。あれがまさに、がっつ…。これががっつエンターテイメントなの…。人の忘れがちな思いを、思い出させてくれる…。あなた…、幸せものよ(笑)。こんな人の近くにいれるんだもの…。ああ…、涙が出て来ちゃった(笑)ふふふ…(笑)。』



『あの…、藤森さん実はですね…わたしそうち~ん!


そうちん、と呼ぶ声が会話をさえぎった。
がっつさんだった。

久しぶりにみるキラキラした爽やかな笑顔で、私と藤森さんに走って近づいてくる。


そうちん!どうだった!?良かった!?楽しめた!?

まぶしいぐらいの笑顔のがっつさん。
『がっつさん…。』


『やだなぁ~!そうちん(笑)!がっちんでいいよ~(笑)!水くさいな~!僕との仲じゃない!!ハ・ダ・カ・の……!ぷぷっ!な~んちゃって!(笑)



『……。がっつさんあのですね…。』

『あれ!?どうしたのそうちん!?……。あ!わかった!!…そうちんもしかして…、感動しすぎたなぁ~(笑)?!いや~…!やっぱり(笑)!?


『……。』


『や、やだなぁ!冗談だよぉそうちん!そんなに自信ないよ僕は~(笑)!まぁ、これで決定だねそうちん。』


『決定ですか…??…え?なんの…??』



もちろん!パラレルワールドの村人にさ!君こそ村長だ!!な~んちゃって!(笑)あっはっはっはっ!(笑)


『見てないんです…』


『予想はしてたけど、まさかみんな彼女にノロイをかける方を選ぶなんてな~(笑)』


がっつさん!


えっ!?なに!?そうちん??


『実はですね…あの…、その…非常に言いにくいんですが…。あのですね』


がっつさんの笑顔が真剣な表情へと変わった。



『…わかってるよ。林さん。』


『えっ!?』


なんか変だなって思ってたんだ。』


がっつさんは…全てお見通しだった…。
『…すみませんがっつさん…。』













してないもんね…。仲直り…。


『えっ!?』


『僕も甘えてたかもしれないです。自分がライブあったりでイライラしてたこともあって…。林さんにキツイことばかり言ってたかもって後から反省して…。なかったことにして、水に流そうだなんて虫がいいですよね…。すみません林さん…。でも、今回のライブで僕はきっと林さんはわかってくれるんじゃないかって、思ってたんです。…色んなことあるけれど、沢山あるけれど、みんなみんないい思い出になってゆく…。だからこれからもよろしくって…。はは…(笑)すみません(笑)あれ?涙が…(笑)




『……。』



はは…(笑)。あれ?なんだよそうちん…。笑おうよ…(笑)……。そうちん??





『感動、しましたよ…。がっつさん!』


そうちん!


やっぱりあのノロイウタのくだり、ぞくぞくしましたよ!えぇえぇ!メッセージ、伝わりましたとも!色々あるけれど、みんないい思い出になってゆく!苦しいことも、たのしいことも!そうでしょう!?がっちん!



そうなんだよそうちん!


それで、なんていうか、本当に凄かったですよ!ええ!すごい感動しました!かえってありがとうございました!なんていうか、本当にありがとうございました!えぇ!まぁ凄かった!凄かったですがっつさん!いや~、本当に凄かった!


ありがとう!そうちん!これからも、よろしくね!ちょっとトイレにいってくるね!それじゃあ、また後で!


全く…。二人とも不器用なんだから…そう言いながら藤森さんはそっと涙をふいた。



がっつさん……、すみません…。







準備の終えた、関啓太さんが歌い始めた。



ライブレポート④に続く

(林双盛)

がっつさんのライブレポート~その④~

  • 2011/12/15(木) 00:06:25

準備の終えた関啓太さんが歌い始めた。
関啓太さんのライブは以前見たことがあった。がっつさんが、初めて『絶望編』をした際にがっつさんの前に演奏していた方だ。


一年前に聞いた時とは雰囲気が変わり、スーツ姿だったのが、ラフなおしゃれな格好でステージに立っていた。外見だけではなく、歌の雰囲気が、優しく包み込むような、心に浸透していくような、心地良いステージだった。

きちんと、次の出演者にバトンを繋いでいく、優しい一面も見ることができた。一つのイベントとして繋いでいくという、極めて重要なことをきちんと、執り行っていた。






関啓太さんが終わり、次になんと松本隆博さんだった。


ダウンタウン松本さんの兄『松本隆博』さん。

温かい、温もりある言葉が見る人、聞くひとを魅了していた。

曲と曲のあいだに繰り広げられるトークが面白く、会場内は大きな笑い声につつまれた。

松本隆博さんのしゃべり方は弟・松本人志さんのしゃべり方に似ており、本人いわく、弟の方が真似をしているのだ、という事だった。



すきやきという最後の曲は思わず涙が流れそうになった。
すきやきの前に語られたエピソードがより、涙を誘った。
「遠足で、お金持ちの友達の弁当を食べ、おなかいっぱいに。自分の弁当がいらなくなり、捨てることに。お母さんにどうだったと聞かれ、涙の告白」


こういった気持ちは大人になって忘れていく。その事を松本さんは覚え、大切にして生きていた。

何故か、「悔しい」とがっつさんが呟いた。がっつさんのテーマの一つ、幼少回帰が、恐らく自分より先に気付かれたからだろうか。弁当を捨てるということ。その一点が。がっつさんはそういう人だと思う。






次はC.I. projectさん というエレキサウンドのバンドだった。元気の良いエレキサウンドとボーカルの人柄の良さも相まって、スタジオ内は多いに盛り上がりをみせた。

自然と手拍子をする人・頭を降ってリズムを刻む人などが増えて、温かくも、元気の出る音楽で会場をつつんでいた。応援したくなる、そんな不思議さがこのバンドにはあった。







最後に出演したのは、mish mashさん というバンドだった。東京スカパラダイスオーケストラのコピーをするとのことだが、キーボードの方、サックスの方が、なんといぬいがっつ地獄のメンバーの方々だった






驚いているうちに演奏がスタートし、突き抜けてかっこいいサウンドにしだいに思わず頭や体が勝手に踊り始めてしまう。

観客たちも例外ではなく、自然と体を動かす人などが増えていった。この迫力を上手く伝えられているだろうか。かっこよくて、胸がドキドキしている。

迫力ある管楽器隊がムードを引っ張り、安定したリズム隊がかっこよさを増していく。


さらにその上、最後の二曲になって、カナリア鳴く空がスタートし、客席からステージに立つ人影が……!

なんとHOT ROD BIRDのボーカル、中村さんだった


恍惚さえ覚えていくようなこのクールさ。会場内に中村さんの声が鳴り響く。

私に紹介して頂いた人達が、こんなにもかっこいい人達だとは思いもよらなかった。

キーボード、サックスの方々は以前のがっつワンマンライブで拝見したものの、『かっこいいより不思議』の印象が強かった為、正直とても意外性があった。
中村さんは『あげ天ミーティング』で紹介をうけたが、面白くて怖い人という印象があった。目力が強く、芯のある人という印象をうけてはいたが、ライブをみるのは初めてだった。

思わず裏声で「フゥー!」だとか「イエーイ!」だとか叫びたくなる。
そう思っているとがっつさんが「イエーイ!」といって両手を挙げていた。がっつさんがイエーイというのを初めて聞いたきがする。



そして、中村さんの締めのあいさつで、今回のイベントが大きな盛り上がりを見せながら終えた。

まだドキドキ感が残っていた。


観客が全て出払った後、がっつさんが松本さんと話をしていた。


「君はスピリチュアル的なものをやっているの?」
松本さんの声が聞き取れたが、がっつさんの返した言葉が聞き取れない。が、しかしひどく驚いた様子だった。さらに松本が話す。「お経を歌にもってくるなんて。」
「俺は見てるでー?あっ、この人が見てる、あの人は見てない。全部見てる。」


するとがっつさんが私を呼んだ。
「林さん、すみません。写真撮って頂けますか??」





そして写真撮影が終わり、がっつさんが何やら松本さんに言葉をかけている。がっつさんの声が聞き取れない…。松本さんががっつさんに話した。

「人を救おうなんておこがましい。自分が救われたいんやから。その曲で自分に共感してくれる人がいてくれれば、それでええやないか。おこがましいで。」

松本さんのその言葉が印象的だった。

がっつさんは何を思っただろう。がっつさんの顔を見ると、ニヤリと笑っていた。ライブで垣間見たあの口先で。

私は少し背筋がゾクッとしたのを覚えた。





2011年12月4日『ダウンタウン松本の兄!!松本隆博とゴールデンエッグスのスペシャルな夜』ライブレポート

~完~
(林双盛)

本番前直撃インタビュー

  • 2011/12/16(金) 02:02:19

久しぶりに訪れたがっつ事務局は、なんだかあわただしくて、忙しい雰囲気だった。

『パソコン大丈夫でしたか~(笑)?慎太郎くん、なんかしでかしたってブログで拝見しましたけど(笑)。林さん、あんな子も雇ってるって本当にやさしいですよね(笑)』

『いえ…。僕も雇われてますから。』

藤森さんがパソコンから手を休めず私に言葉を掛けてくれる。

正直パソコンの復活に時間はかかったが、高田は高田でお金の事に関しては全幅の信頼をおける。


……余談にはなったが、私は今日、12月17日に行われるライブイベント『三度の飯より酒喰らえ!!』に間近ということで、第二回目となる、がっつさんにインタビューをさせてもらいにがっつ事務局へと訪れた。


がっつさんが練習をしているらしく、がっつさんを待っている間、藤森さんががっつさんの最近の様子について話を聞かせてくれた。

『最近はいぬいがっつ地獄の練習が多くて、火曜日、水曜日と練習をしてたわね~。それから…、そうそう!あげあげバンド天国の司会が決まったのよ!!


えっ!?あげ天の司会が決まったんですか!?』


『そうなのよ!』


『どなたでしょうか…??』


『知る人ぞ知る大物…、キンコさんという人よ!!』


キンコさん…??無知な私は正直にわからないことを告げたが、まだ詳しくは教えられないとのことで、煙に巻かれた。


『それから、あげ天のポスター原案を描いてたわねぇ…。新曲の創作も着々とすすんでるらしいわよ。あれ?これ言っていいんだっけ(笑)??』


ホタルという曲を創ってるのは聞きましたが…??』


『あぁ、それとは別。なんか江戸時代の文献を色々調べてたわ。』


……江戸時代??何故江戸時代に??がっつさんは一体どこに向かっているのだろう。そんなことを考えていると、がっつさんが練習から帰ってきた。


『おお!そうちん!久しぶり!』


『どうもです。』


『この前はライブ来てくれてありがとう!あれ?今日は?』


17日のライブについてインタビューしにきました。よろしくお願いします。』



がっつさんがソファーに腰をかけ、インタビューが始まった。


――12月17日、約二週間たってのライブですが――

『そうだね。あれからもう二週間なんだなぁ。……あれ!?ごめん(笑)取材用の口調にした方がいいかな!?』


――(笑)どちらでも構いません。――


『そうかい(笑)?ん~…。じゃあそうちんが固いから固くしゃべるよ…。そうですね…。仕上がりとしては上々です。』


――今回はどんな内容になりますか??――


『詳しくはまだ言えないんですけど、自分のなかで新しいことに取り組んでいます。今回は語りはいれません。』


――えっ!?パラレルワールドじゃないんですか?!――


『はい。出来るだけ限られた時間で曲を、世界を沢山見て頂きたいなと思いました。最近、人間浄瑠璃劇場が出来てからですけど、それ以降なんていうか、爆発してるんです。』


――爆発…??――

『そうです。上手く言えないですけど、この爆発を全面的に出していくのが今の自分の自然かなと思いました。なんか止まらないんです。以前は語りをいれず、本当に曲だけでやっていたんですが、それを土台にしてやってみようと。原点回帰っちゃ原点回帰に当たるとは思いますが。久しぶりに宮廷のマリオネットもやる予定です。』



宮廷のマリオネット。がっつさんの代表曲。18世紀のフランスを舞台に、闇について鋭く描いた名曲だ。がっつワンマンライブ~忘れることを望まれた世界たち~では、がっつwith G・M・O(サポートメンバー)で演奏しており、一人だけの宮廷のマリオネットは、がっつさん初帯広メガストーン2011年3月20日「ピルケース」さん主催のライブ以来となる。


――そう思い立ったきっかけをお聞かせください――


『……?いや、だから人間浄瑠璃劇場出来てからそう思い立ったんです。勢いが止まらなくて。あれ?……僕さっき言いましたよね??』


――……?……いや、宮廷のマリオネットを久しぶりに選んだきっかけを、と……。――



『あぁ、なるほど………。……ん?いや、だからその質問の答えとなるものは言いましたって!(笑)えぇ!僕言いましたよ!(笑)――(中略)――え?ちょっとちょっとなんですか(笑)怒ってるじゃないですか(笑)』



――……。わかりました。それじゃあ別の質問します。


えっ!?ちょっと待ってよ!本当に!?マジで怒ってるのそうちん!――(中略)――ちょっとそうちんごめんて!――(中略)――



――……。――


『ごめんて言ってるじゃないですか!!』



――えっ!?ちょっとがっつさん落ち着いて…!!――(中略)――――


『だから上手く言えないって言ってるじゃないですか!口下手なんですよ僕は!全部僕が悪いんだ!』



――どうか冷静に……!――



僕は冷静ですよ!そうですよ!僕はいっつも口下手ですよ!えぇえぇ!そうですよ!どうせガツガツしてるからがっつなんですよ!鼻もでかいし、唇も厚ぼったいし!――(中略)――



――ちょっ……!えっ!?がっつさ…うわ!!――



――(中略)――


『みんなして俺をバカにして……!ふふ!



『がっつ!!』


――藤森さん!?あ、あぶない!!――





――(中略)――



『林さん。許してあげてね、がっつのこと。ライブ前はやっぱり神経過敏…すなわち、ナーバスがっつになるから…。ちょっとのことでも気になっちゃう…。』



――ふ、藤森さん…。――







――(中略)――







『……そうですね(笑)そうやって、そういう気持ちでライブに望んでいきたいですね(笑)やっぱりその、挑戦しつづけるってことをしていきたいですね。そういう意味で今回は本当に思い入れ深くて今から緊張してます。』



――是非みなさんに、挑戦しつづけるがっつさんを見て頂きたいですね。本日はありがとうございました。――


『初めての事で緊張しますが、きっと面白くて、何かを感じられるようなライブになると思いますので、是非みなさん、ご来場くださいマンモス!なぁーんちゃって!(笑)今日はありがとうございましたぁー!(笑)』



――(笑)はい、ちょっとお茶目ながっつさんでした(笑)ありがとうございました(笑)――




いよいよ明日、がっつさんの約二週間振りのライブが始まる。




(林双盛)

三度の飯より酒喰らえ!!レポート

  • 2011/12/21(水) 00:03:56






私自身は初めての会場となる、この『ライブ&パブ Chabo
帯広太陽パーラーより北にある小路沿いを歩き、階段を降りた先にあるこのお店。本日のライブは、がっつさんがどうしても抜け出せない用事があるとのことで、私とは現地集合となった。


着いた当初は『チャボさん』という、お店のオーナーが出迎えてくれた。今回のイベントは、ワンドリンク制といって、好きな飲み物が一つ選べるというシステムになっていた。お酒はもちろんソフトドリンクもあり、商品は選り取りみどりだった。


お店の中をゆっくりと見回す。





出演者用の高台はなく、出演者は観客と同じ視線で歌われるようだ。出演者がより身近に感じるであろう。

ここで、がっつさんが歌う……。一体今日はここで、この場所でどんなライブを、世界をみせてくれるのだろう……。




がっつさんがスタジオ入りしたのは、19時丁度だった。


『林さん、どうもです。はやかったですねっ。』
そしてチャボさんや、clown daddy gentle show のギター・ともみさんという方に、簡単な挨拶をすませ、すぐにリハーサルへと向かうがっつさん。


リハーサル姿を見るのは今回で二回目となる私だが、なんというか、がっつさんは、やっぱりがっつさんだった。

自分なら、いつも馴染んでいる場所が変わると、緊張して、いつも通りの仕事はなかなか出来にくい。

がっつさんもそうではないかと、どこかで思っていたが…それは全くの見当違いであった。緊張は全くしていないように映った。


恐らく、以前にも書いた、『トリップ』する力、想像の世界に入り込んでいく力が、常人より並外れているのだろう。

がっつさんは、リハーサルを無事終え荷物を片付けながら『自分の音を探すので精一杯でした。難しいですね。』
と私に話した。



clown daddy gentle show さんのリハーサルを終え、リハーサルする全バンドが終了。

そうこうしてるうちに、出演者であると思われる方々が集まってきた。


がっつさんは出演者である帯広ブラックシープさんやclown daddy gentle show の方、企画をしたナチュラルズの面々と話をして過ごしていた。

『がっつの歌は本当(耳に)残るよな』

『頭の中でHEY!HEY!HEY!Shall we dance?(がっつさんの曲・ダンスクラブで<)ってずっと流れてうわーって日あるもんな!(笑)』

『クラウンメンバーみんながっつのこと言ってるよ』

『私本当ファンだもん』


『麻薬だよな(笑)』


がっつさんはひどく感激しているようだ。
がっつさんから、clown daddy gentle showさん は凄いかっこいい、帯広ブラックシープさんは凄い世界観であるバンドであると聞かされていた。

それは、がっつさんが一人で活動をし出して間もない頃、がっつさんが帯広で衝撃を受けた五大バンドのうちの2つだったらしい。


がっつさんは『めっちゃ嬉しいです!』と連呼していた。



がっつさんとあまり話す機会がないまま、20時30分位になり、がっつ事務局の藤森亜依さんが到着した。
『あれ?まだはじまってないの??』

そうなのだ。このイベントのスタート時間は、客の入り状況によって、始める時間をずらしていた。このイベントを主催した『ナチュラルズ』さんの臨機応変な判断で、イベントのスタート時間は21時に仮決めされていた。



そして21時近く。少しずつ観客が増え、そしてお店の中はお客さんで混みあっていた。お客さんはもちろん、出演者さんも一緒になって、酒を飲み、笑い声が店内に響き渡っている。既に顔が赤くなっている人も沢山いた。藤森さんもビールを飲んで、輪の中に入って話をしていた。知り合いだろうか?



今回の主催『ナチュラルズ』さんによると、企画意図としては『年忘れ』の意味や、『今年最後に思いっきり楽しみましょう!』という目的があるとの事。
会場内はその意図通り、沢山の笑い声が響き渡り、思わず私はニッコリとしてしまった。

がっつさんはリンゴジュースを片手に、ナチュラルズの方と話をしていることが多かった。



『ナチュラルズ』さんが、がっつさんやバンドマンに『そろそろいきましょうか!』と確認を小声で取りはじめた。

時計は丁度21時を差している。

おもむろに席を立つ革ジャンを着た人たち。


『それじゃあ、そろそろやるわー!』
エレキギターが店内に響き渡る。

スタートした!当初より30分押しの『三度の飯より酒喰らえ!!』がスタートした!




一番目、clown daddy gentle show





(林双盛)

三度の飯より酒喰らえ!レポート②

  • 2011/12/24(土) 00:01:56

一番目、clown daddy gentle show




がっつさんの言う通り、うなずけた。ボーカル、ギター、サックス、ベース、ドラム、どの人にも目が行ってしまう。これはかっこいい、とそう思った。

『メンバーいろいろ休んでっけど、やるわー』と、ボーカルの掛け声で演奏がスタートしたわけだが、この他にもまだメンバーかいるのだろうか??とても興味が湧いた。

あか抜けたような、突き抜けたかっこよさがこのバンドにはあった。恐らくこの雰囲気、若者ではそう出ないのではないかと思った。

自然体でいて、かっこいい。牙を剥き出しにするのではなく、がむしゃらなわけではなく、自然体。

私は音楽には疎く、クラシックをたしなんでいたぐらいなので、専門的な言葉はわからない。
だから、こう表現するしかないのだが、なるほど、かっこいいとはこういう事だった。


ボーカルの方、喘息らしい。『タバコを吸ってるとも病めるとも言ってないのに、医者にいきなりタバコは止めたほうがいいですねー、と言われた。』といった小話や、『今年良いことあった人ー』と挙手をとり、手を挙げた人がいないことに対して『なんもねぇの!?つまんねー人生送ってんなー(笑)!と言って、終始お客さんは笑顔が絶えなかった(本人は飼っているカブトムシが子供を生んだ事が良いことだったらしい)。



がっつさんは観客の中で唯一席を立ち、頭と体を揺らして乗りに乗っていた。
『はぁ~……!かっこい~……!』と連呼するがっつさん。

『こんなバンドもあるのね。凄くかっこいいわ。』と、藤森さんも腕を組み、真剣な顔をしていた。



二番目、帯広ブラックシープ





がっつさんが帯広で活動を始めてから、衝撃を受けたという五大バンドの一つ、帯広ブラックシープさん。

うってかわって、砂漠の地にいるような、セピア色の景色に包み込まれるような雰囲気が漂う。

空気が変わる。

ボーカルが紡ぎだす言葉で、なんとも言えない異国へと誘われてゆく。

太鼓(?)のような打楽器がまたその世界への入り口を作っている。


美しい。



あぁ、なるほどと思った。がっつさんが駆け出しの頃、帯広ブラックシープさんに声をかけられなかったというエピソードが記憶によぎった。


――『悔しくて、遠い。自分のやっていることがちっぽけに感じた。美しさを表現するとき、帯広ブラックシープさんがいつでも頭をよぎった。』――



藤森さんも、『……素敵。』とそう呟いていた。


帯広ブラックシープさんの演奏が終わり、話をする。


『次にやる曲は、佐藤佐吉監督の半分処女とゼロ男の劇中歌として使って頂いた曲を演奏します』


更に、

昆虫探偵ヨシダヨシミという、佐藤佐吉監督の劇中歌になった曲を演奏します』


といった話を聞き、やっぱりこの方々は凄い人だったと再確認をした。


帯広ブラックシープさんが最後の曲を歌う時、がっつさんが体を揺らして、そわそわとしだしたのを私と藤森さんは見ていた。


がっつさんが、スイッチを入れようとしていた。




三番目、DJ TERATTEN


店内に轟音が鳴り響く。このDJ というのを私は初めて聞いたが、曲が次から次へと止まることなくノンストップでかけられてゆく。


可愛らしい歌が流れてると思いきや、ハードな外国の歌が流れる。

雰囲気が一転してゆく。


この時からがっつさんは楽屋に入り、私はがっつさんの後を追った。


(林双盛)

三度の飯より酒喰らえ!! レポート③

  • 2011/12/26(月) 23:14:43

屋のなかで、がっつさんがウロウロと一角を歩き始めた。

がっつさんの瞳がどんどん無くなっていき、舌をベロベロと出し始め、頭を時折ふっている。


がっつさんの本番前の様子は二回目といえども、ピリピリと緊張感が伝わって、私自身手に汗を握ってきていた。


余談になるが、私が多方面に渡り取材をしていた頃、障害の中で重度の自閉症を患った人が、部屋をぐるぐると歩いている場面を見たことがある。

これは支援者によれば、気持ちの安定を図っている一つの行動かと思われるとのことだった。



そんな事を頭によぎるが、がっつさんの場合、気持ちを高めているようにどうしても思わざるをえない。精神の集中の一つに思える。


そう。まるで、与えられる人から与える人へと変わってゆくように。



っつさんがおもむろに袋から、例のいちごジャムパンを取りだし、喰らい始めた。

動きは止まらない。


すると突然ドアが開き、clown daddy gentle show のボーカル、ヨシキさんが楽屋に入ってきた。


がっつさんを見るなり、『えっ!?お前パンくってるの!?』とがっつさんに話掛けてきた。



がっつさんの表情が一変し、動きが止まって、パッといつもの爽やかがっつさんに戻った
『はい(笑)!結構パワーつかうんで……(笑)』


『甘いもん!?ライブ前に甘いもん食うの!?甘いもん!?(笑)すげーな(笑)……。がっつの歌体力つかいそうだもんな(笑)』


また突然ドアが開き、出番の終えた帯広ブラックシープのボーカル、パーカッション担当の二方が、機材を持って楽屋に入ってきた。


『パン食べてる…(笑)』


『はい!ライブ前は必ず食べるんですよね(笑)』


『必ず(笑)!?』

『はい!セブンイレブンのいちごジャムパン。』


知らなかった。確かに前食べていたパンと似てるなとは思っていたが、お店と商品まで決まってるなんて。

そして、『楽しみにしてるね』と言い残し、また、がっつさんと二人きりになった。


私は状況を察し、その場を離れ、客席へと向かった。





れから比較的すぐに、がっつさんが、楽屋から舞台上でDJの後ろでセッティングを始めた。


胸が高鳴る。


そして、曲が終わり、舞台上にはがっつさんひとりになった。
準備がまだ終わらない様子。がっつさんが、後ろの方に向かって、『これ、抜いていいんですかぁ??』と確認をとっていた。


すると後ろで『みんながっつ待ちだぞー!おい!(笑)』と、clown daddy gentle show の方の声が聞こえた。



『♪~たっまにっはこ~うしってお前っとブッラブラ~♪』

ラブチューンだ!!はじまった!いきなりはじまった!





四番目、がっつ


2011.12.17⑥ 三度のメシより酒喰らえ!!


①ラブチューン

クスクスと笑う人や『イエーイ!』と大きな声を出す観客たち。

交際をしてからいくつもの月日が経過して、マンネリしているカップルを目線に描いた、がっつさんの数少ないラブソング、ラブチューン。曲のサビの『♪~ブラブラブラブラブラブラブラブラ~♪』というフレーズが印象的で、思わず笑ってしまう。


がっつさんが爽やかな笑顔を浮かべ、爽やかにお茶目に歌う。


この曲、実は今年4月『アコースティックナイトinスタジオrest』で発表されてからまだ今回で三回目の演奏と、まだ全くしられていない

であるのに、がっつさんはこの曲で、もう既に観客たちの意識を奪ってしまったようだ。


後半になるにつれ、どこからともなく手拍子が起こり、頭を揺らしてリズムにのる人もいた。


がっつさんのライブは、この爽やかで軽快な雰囲気で幕をあけたのだ。




動画:「ラブチューン」から「人間浄瑠璃劇場」
※『分割ファイルで再生する』で、動画が閲覧できます。有料登録の必要はありません。


意識が遠のいたかと思うほど、激しいショックをうけた。
爽やかな雰囲気の店内が、急速に張りつめてゆく。


ヴぇへへへ!!

2011.12.17② 三度のメシより酒喰らえ!!


ラブチューンが終わって拍手や笑い声、叫び声が飛び交う中、其れはまた、妖怪の叫び声とともに突然にして、はじまった。

②人間浄瑠璃劇場

がっつさんという媒体から針のような言葉たちが飛び交い、耳から脳へと体へと、五感に届いてゆく、凍てついた何か。


衝撃という他にどんな言葉があるだろう。


ラブチューンからの人間浄瑠璃劇場。この落差が信じられず、胸が高鳴ってしまう。


『♪~踊れや踊れや踊れや!今宵の肴は日本人!さぁさ踊れや踊れ…~♪』妖怪たちが酒の肴に、娑婆世にいる人間たちの愚かな姿を、天上界から見下ろし笑っているというこの曲。

人間って本当に阿呆だなぁと。

曲の後半で魂の言葉たちが胸をえぐる。『♪~もう一度やり直させてよお釈迦様~!~♪』


2011.12.17① 三度のメシより酒喰らえ!!


前回の人間浄瑠璃劇場に比べ、なんというか、ナイフのように鋭利だった。

観客たちの視線が、がっつさんに集中する。傾聴しているのがわかった。

曲の終わりになっても振り幅が大き過ぎて、まだショックを受けている人も数人いた。



曲が終わり、がっつさんが『みなさんどうも始めまして!がっつです!どうぞよろしくお願いします!!』

そしてすぐにあのフレーズが鳴り響いた!!

③宮廷のマリオネット


がっつさんが語りを入れない。いつもの世界観の説明がない。ストーリーがない。一個対の世界観がマシンガンのように次から次へと頭に入ってくる。もう実は三曲目だ。目が離せない。前回は諸事情でがっつさんのライブを見逃したが、今日は何がなんでも最後まで見よう。感じよう。見ようというより、目が離せない。

2011.12.17⑦ 三度のメシより酒喰らえ!!


がっつさんのライブを見たことない人が、今日のライブを見たら、恐らく『謎多き人物』となるのではないだろうか。 なにせ一曲一曲がまるで違うのだ。強烈なインパクトだと思う。




しぶりの宮廷のマリオネットを聞いていると、後ろから誰かが肩に、もたれかかってきた



『う~…きもちわるいぃ…。』
藤森さんだった。

『大丈夫ですか!?藤森さん!』

『林さんごめんなさい…。うー……う!うぷ!


えっ!?ち、ちょっと待って下さい!


藤森さんが酒を飲み過ぎたか、ひどく弱かったらしい。私は御手洗いへと藤森さんを連れていった。


『うー…。』


『大丈夫ですか!?全部吐いたほうがいいですよ!口に手入れて!!』


『みず…。水くださいぃ…。オロッ!オロロロ……(不適切な表情が有るため省きます。ご了承下さい)!』


『ちょっ…!ちょっと待って下さいね!今もってきます!


『☆〇◇★■▲△……(省きます。ご了承下さい。)!』



トイレから、がっつさんの演奏や観客のどよめきが聞こえる。宮廷のマリオネットが終盤に差し掛かり、終えたようだ。


④(?)

『はいっ!藤森さん水ですよ!』


『ありがとうございます~…う!……!!(ご了承下さい。)』



⑤(?)


『大丈夫ですか!?』


『……なかさすって…。』


『えっ!?なんですって!?』


『……(ご了承下さい)!』

『水がですか!?飲みたいんですか!?』


『ちが……う!……(ご了承下さい)!



『え!?たこ焼き!?』

その時、大きな拍手が聞こえてきた。


BGM が流れる。





…………。


もしかして…。





『お!なんか調子いい!吐いてスッキリしました!ありがとうございます林さん!それじゃ!また!』


藤森さんはそう言うと、スタスタと歩き、トイレから出ていった…。










藤森さんが具合良くなってよか……






本当に良かっ…







良かったれちっっくしょくっそぉおおおおおおおおおぉぉぉ
…!!!!!

(林双盛)


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