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真夜中の伝言

  • 2012/10/16(火) 08:43:16

新しい情報が入った


昨日遅く、がっつワールド研究所に、突然がっつ事務局の藤森亜依さんが、訪れてきたのだ。





『がっつ事務局を解散することになったの』


と、藤森さんは言った。

藤森さんはそう言うと、席を立ち、バックを肩に掛け、立ち去ろうとしていた。私は引き止めた。




コーヒーをすすり、長い沈黙の後、藤森さんは事務局の解散の理由、そしてがっつさんのことを、ポツリポツリと話始めた。





どうやらがっつさんの噂は本当らしい。また、私が想像しているものより、事態は深刻だった。



今年の七月、『自分のやりたいことがわからなくなってきた。何を描けばいいのか全然出てこない』と作業部屋から出てきたがっつさんがそう呟いていたことを、藤森さんはひどく落胆したかのように語った。


またあるときは、がっつさんが『人がこわい』と言い出していたらしいのだが、『何を言ってるの』と、私は取り合わなかったのだ、と藤森さんは言う。
自分の責任だ、と藤森さんは自分を責める。


今現在がっつさんは、がっつ事務局にも顔をださないらしい。


何度も自宅を訪問したが、いずれも無駄足。
ちなみに私も訪れている。


がっつさんは過去にもこういったケースはあるのかと私は聞いたが、同じようなケースはないらしい。


藤森さんは過去初めてのこのことに、大きな不安を隠せない様子だった。

がっつさんが創作しない日がつづいたことで、がっつ事務局の解散は上の方が判断したようだ。






ものを産み出してゆく創作者は、自分の心情や身の回りの様々な物に対し、独特の深い注意を向けるとによって脳が触発され、刺激を受け、ものを産み出してゆく。それは創作意欲あってこそだ。


がっつさんの場合もそれは例外ではなく、基盤としては同じだ。

ただ、がっつさんの場合は受けた刺激を架空世界に、ファンタジーの世界に置き換えて創る人というだけだ(そこにがっつさんのセンスが見え、私はそこが面白い)。


しかし、世界中多くの、なんらかの創作者は、おそらくがっつさんと同じ悩みの時期、創作意欲を失った状態を幾度となく経験しているはずだ。


自分の全てを出し尽くして燃焼した場合、また、創る意欲を失うほど朽ちた時、なんらかの理由で創られなくなってしまったとき、創作者は一体どういう行動をとり、どう復活への道をたどっているのだろうか。



果たしてがっつさんは、回復するのだろうか。



がっつ事務局は今年一杯をもって解散するつもりで考えているらしい。
事務局スタッフに給与が払えないらしい。



過去、たくさんの挑戦的な企画を続けてきたがっつ事務局。終わる時というのは、こうもあっけないものか。


積み上げるのは難しくとも、崩すことは至極容易とはよく言ったものだ。



後日二人でがっつさんの自宅に行ってみようということになり、藤森さんは夜の景色に消えた。




私は…、レポートしようと思った。例えがっつワールド研究所が解散したとしても。


がっつさんが回復していくなら、この大事なスランプ時期はドキュメンタリーの醍醐味になる。
もがいている姿こそ、欲しいものだ。

がっつワールドはどのようにして創られていくのか。生まれていくのか。

悩んでいるときこそ、それを乗り越えた時、次なる段階へとステップアップしてゆく。


私はそこを逃したくない。



それと、やはり信じていないのだろう。私自身。
がっつさんがこのまま終わってしまうということを。



(林双盛)

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