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苦しみの世界からの手招き

  • 2013/09/09(月) 13:05:53

苦しみの世界はもう描いた。

憎悪や狂気の世界ももう描いた。


描ききった。

そうやって思っていた僕。



『人は過ちを犯したら、その罪はもう二度と拭えないのか』

それが僕が『忘れることを望まれた世界たち』の中で描いたテーマだった。




この後何をかいたらいいんだ…。歌になにを込めたらいいんだ。

僕はそう思っていた。



もう苦しみはかいたんだ。たくさんの苦しみを色んな世界観で表現した。あとは何のくるしみがある??もう全部かいた…。



何の歌を創ればいいんだろう…





一度はやめてしまおうかとも考えた。
なぜなら、自分は何の歌をつくりたいかが、分からなくなってしまったから。




けど、それでも僕は歌をつくりたいと思っていた。歌いたい。何の歌がつくりたいのかわからないけど、それでも歌をつくりたい。






だから、僕は歌のつくりかたをかえた。



楽しい歌を…。

幸せな歌を…。

みんなが歌を聞いたら笑顔になっちゃうような、そんな歌を…。



ライブでもみんな、楽しそうに笑ってくれていた。
歌に合わせてみんなが歌ってくれるなんて、初めての経験だった。

僕も…楽しかった。





でも…、これでいいんだろうか…??

そうかんがえる時が、多くなっていった。










そして、過去の自分を振り返ることが、日に日に多くなった。

過去、一人で歌い始めのころ、僕は孤独だったな…と。

周りの人みんながおっかなくて、独りぼっち。友達がいなかった。

会話もうまく出来ないし。






…でも、今はどう?そうやって自分に問いかけた。



僕は今、孤独じゃない。


お友だちも沢山出来た。『がっつー!』って気さくに呼んでくれるたくさんの人たち。


おっかないと思っていたのは、僕の勝手な想像で、フタをあけてみたら、本当に優しくて、気にかけてくれるそんな人たちばっかりだった。
救われたこともたくさんあった。相談にも沢山のってくれた。





日常生活でもそう。


僕は今幸せだ…。





今幸せなのに、苦しみの歌なんてかけない…。第一、ウソをつくことになる


もう孤独じゃない…。



それに、もう自分でかきたい世界は全部かいたんじゃないの??



つくりかたを変えて、楽しい僕になったはずなのに、このまんまでいいのだろうかと、自問自答は続いた。







楽しい歌をつくって、ライブでみんながニコニコしてくれる…。人を幸せな、楽しい気分にしてるじゃないか。

すごいじゃないか。


それでいいじゃないか。



でも…





僕の頭の中に、いつまでも黒いアザのように片隅に残っている…。
『苦しみ』というテーマがちらつく…。

…どうしてだろう??

100%明るい自分になれない僕…








これでいいんだろうか??

これが今やりたかったことだろうか??






そんなことを考えてたら、ふと、こんなことを思った。


『いつの間にか消えていた、孤独で苦しかった僕は、どこにいったんだろう?』



今は幸せ。孤独じやない。孤独バイバイ。


それじゃあ孤独な自分というのは、あの気持ちは、独りぼっちだった自分というのは、とがっていた自分は、どこにいくんだろう??なかったことになって忘れていってしまうのだろうか??






それが、成長なんだろうか…。





…僕は『あぁ、そうか』と気付いた。





そうか、孤独で独りぼっちだった自分も、ぼくは好きだったんだ…と。




あのころ何もかもが敵で、だからこそ好き勝手やって、歌で全てを救えると信じて疑わなかったあの頃の僕。自分だけの世界の中で生きていた僕。
 

信じたことに一直線で…



そんな孤独な自分も好きだったんだ、と。







だから孤独で、苦しいテーマに惹かれてしまうんだ…。





…?ほんとに…??
それだけのこと…??






そもそも苦しみ、悲しみをテーマに書き出したのはいつからだっけ。


18歳のころだっけ…?



そういや歌に興味をもったのは、高校生だったかな…




そうだ…。


のめり込むようにブルーハーツをきいて、ミッシェルやブランキーをきいたんだ…



どうしてあんなに没頭したんだろう…。



そんなことを考えていたら、僕は、あることを思い出した。


隠していて無かったことにしていたある思い出。



誰にも知られたくなくて、なかったことにしていた思い出。





そうだ…。俺、いじめられてたんだ…。


小学、中学、高校…。いじめられてたんだ。






その瞬間、どうして苦しみのテーマにこだわるのか、どうして頭の隅にずっとあったのか、その理由がわかって、僕は胸がキュッと締めつけられたような思いがした。







逃げていた本当の自分が、今の自分を睨みつけてたからだったんだ…と。



『おまえ、無かったことにしようとしてんじゃねーだろーな』


あの頃の気持ちにちゃんと整理をつけずに、地縛霊となってしまった自分に、そう言われた気がした。




僕は自然とギターをもって、歌を口ずさんでいた。




(がっつ)

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