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小学裏四年生

  • 2013/11/18(月) 13:07:34

ぼくの大好きな井下さんが、笑っている。ぼくも得意になってもっと面白いことをしようと考える。







よーし!マラカスダンスをして笑わせよう!!






『オイがっつって!!』






大きな怒号が聞こえて、僕はその声がするドア付近に目をやった。






北崎くんだった。








北崎くんが例のあの冷たい目で僕を無言で見ている。手にはごみ箱があった。
僕はハッとして北崎くんに詰め寄った。






『ごめん!北崎くん!ごみ箱僕も持って行くから…!ごめん!!』





教室の扉がバタンと勢いよく閉まって北崎くんは行ってしまった。
僕は今日日直じゃない。僕の仕事じゃない。けど、そんなことはどうでも良かった。



北崎くんを…









怒らせてしまった…。





 








教室中がシン…と静まり返った。







僕は井下さんを後に、慌ててドアへと駆け出した。






『北崎くん…!北崎くん…!ごめん…!ごめん北崎くん!!本当ごめんなさい!』






北崎くんが怒ってしまった。北崎くんを怒らせてしまった。北崎くんが、ゴミ投げにせっかく僕を誘ってくれたのに。





僕はもうおしまいだ。身体中が一気に冷たくなっていく。





ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい






走れど走れど北崎くんに追いつかない。僕は北崎くんの背中に向かって誤り続ける。






『怒らないで北崎くん!もう井下さんと話さないから!!』







かわいくて大好きな井下さんと話していて、夢中になってしまった自分をとことん恥じた。夢中になって、おそらく何回も呼んでいたのだろう、あの北崎くんの声が全く聞こえてなかった。あの北崎くんの声が。






自分はもう、二度と舞い上がってはいけない。浮かれてはいけない。調子に乗ってはいけない。








北崎くん…



北崎くん…



ごめんなさい…




本当に本当にごめんなさい…










(がっつ)

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