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受け入れた一つの苦しみ

  • 2013/11/25(月) 22:36:23

『う…ん。うっ!!…いててて…!』


頭が痛い。ズキンズキンと脈を打っている。

なんだ?割れるようにいたい。頭だけじゃなく、右肩と膝関節が痛い。



それしても嫌な夢を見た。

小学生四年生の時の。

これまでにも同じ夢を何度となくみている。


すごく嫌な気分だ…。





あの時の気持ちがフラッシュバックするんだ…。



なんであの時北崎くんのこと一回で聞こえなかったんだろ…





僕の部屋の中は遮光カーテンをしているから暗い。光が隙間からこぼれておらず、真っ暗なところを見ると、まだ夜中らしい。




それにしても…なんだか長い夢をみた。


そうだ…。巨大な化け物を見たんだ。



いつつつ…!頭が一番痛い。





目が暗闇に慣れてきて、景色が見えてきた。






『!!!』




隆々とした筋肉…。


地面につきそうなほどの、長い髪の毛…。


一つ目…。


どす黒く、赤い肌…。




夢?




いや夢じゃない…。



僕は今はっきりと記憶を思い出していた。



夢なんかじゃなかったんだ…。



化け物が…、


僕を投げ飛ばしたあの化け物が…、僕の目の前に立っていた。


頭が痛い…。





僕はごくんと唾を飲み込んだ。





また、あの感情がぶり返し、僕は身震いをした。



こいつは僕を掴み、恐ろしい勢いで投げ飛ばした…。尋常じゃない力で。


化け物は微動だ似せず、こちらの様子をじっ…と伺っている。


全くなにがなんだか分からない。


こいつの近くにいたくない。



けど走ったら確実に捕まえられる。




それは確実にだ。






身体中が、恐怖を思い出し始めた。






薄暗い中、この化け物は一体どのくらいのあいだここにいたのか。


どのくらい監視されていたのか。




ここはどこかの建物の中のようで、殺風景な部屋で、…まるでなにもないように見える。







ん?

となると…、


僕は牛車から降り、どこかに運ばれた…ということになる…。





…。







この時僕は何故だか今、初めて、思っていた、感じていた、けど夢だと思っていた『そのこと』に対して、噛み砕きたくない思いが、喉の奥を伝って、胃の中へ、そして身体のなかにじっとりと浸透していくのを感じた。





僕は死んだに違いない、と。





そしてここは想像するに…





あの世だ…。





あの世って…





ほんとじゃん…。







心臓がドクドクと脈をうつたびに、頭と足が激しく病んだ。






くっ…!!




僕は心にバシンッと鞭を打った。







頭を急速に整理しなくちゃいけない。




ぼくはしんだ。



死んだことをまず冷静に受け止めてから、実にクールに今目の前で起こっている問題に対処しなくてはならない。



おばあちゃんや、おじいちゃんが言っていたあの世については、あの世があったという一点は正しい。



しかし、その詳細は正しくない可能性が高い。



鬼って角があるんじゃないのか??




まずその時点で、おばあちゃんや、おじいちゃんから話していた、あの世に対しての固定観念を変えるべきだ。



何がおこるかわからない。





死んでからも痛みはある。



死んだら痛みがあるなんて、無いと思っていたのに。




死んでからも痛みはあったんだ。





話が違う!じゃなくて、今起こっていることを受け止めるんだ。





僕は今死にたくない。



どうでもいいやなんて、何故か今思ってない。



何故かと理由をつけるのには時間が必要だが、今しいて言うならば、率直に




『恐怖』、だ。











考えるべき問題を整理するんだ。





死んだということのモヤモヤ(死んだんじゃないの?夢見てるんじゃないの?)は今けした。


死んだということを受け止めたから、この問題はクリアだ。



新しい問題が発生しているが、優先順位を気にして、次の問題だ。



この化け物が動き出し、僕に危害を与えるパターンをみつけるんだ。






…さっきはこいつが喋り出してから、ぶん投げられた。


となると…、今わかることといえば、投げる行為をする前の行動は、なにかしらの発語があってからだ。…ということになる。


『喋らなければ、襲ってこない』という仮説条件ができる。





仮説はこの一つだけ?




他にどんなことを考えられる?




…わからない。




全然わからない。




なんでこんな思考をしているかもわからない。



僕はこんな考え方は普段しないはずだ。




…。



まるで名探偵…。



漫画の中のキャラクターの借り物の考え方だ。



たとえものすごい頭の切れる、あの名探偵コナンならすぐにいくつものパターンが出るんだろう。


ルパン三世なら…。


ライトなら…





Lなら…。







少しでいい…




少しでいいからその能力を分けてほしい。




僕に今だけでいいからのりうって欲しい…。









喋るな…





喋るな…





そうだ…




喋るなよ…





僕は目をそらさず、目の外側の視野で見えるところに注意を向け、



窓がないか、




ドアがないかを



調べ続けた。





逃げる為に。








後ろの方で声がした。





(がっつ)

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