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『地獄そのもの』

  • 2014/03/03(月) 08:22:24

林『地獄そのもの・・・??』




高橋『そうです・・・。肉体的にはおろか、精神的にも・・・。
希望も救いも、なにもかも・・・・


ありませんでした。』





高田『えっと・・・・(笑)どういう・・・?えへへ(笑)すんませんっす(笑)』



高橋『絶望・・・。


それが一番しっくりくると思う・・・。



働いても働いても、食べるものがない・・・。



蓄えたとしてもすぐに盗まれてしまう・・・。






だから・・・・、






信用できるのは家族だけ・・・。





けどその両親も、共に病におかされ・・・、


あれは・・・・、9才のころ・・・・。


でもそれはどこの家庭でも同じでした・・・・。




だから、




だから私達一般庶民は、救いが欲しかった・・・。

なぜこの世に生まれてきたのか、仏さまはどういう思いでこの地に生を授けてくださったのか・・・。

母上が言ってた、すべて仏さまのおはからいだからって言われても、私には理解できなかった・・・!




教えて欲しかった・・・・。



どういう風に受け止めたらいいのか・・・・。






心から救いを求めた・・・・。






しかし・・・、




仏はこちらを向いてはくれなかった・・・。』





林『こちらを・・・?』







高橋『仏にすがろうとしても、見ることさえできないのです。


僧たちの話も・・・・、





そう・・・・。




きけなかった・・・・。』






林『ひどい・・・・。』



高田『えっ・・・・??僧たちって、お寺のっすよね?なんで??僧侶の話きいたらなんか救われるんすか??』



林『いや、そうじゃないだろう。いや、・・・・そういうことか・・・?』



高田『・・・すごい時代っすね~!俺は神様も仏様も信じてないんでちょっとわかんない境地っす~!』



高橋『・・・・。』





林『かわいそうに・・・・。恐らく僧たちも餓えや病にかかったりしたんだろう・・・・。拝みたいのに拝めない・・・・。』





高橋『いえ、そうではありません。』






高田『ぷっ(笑)そうじゃないんだって代表(笑)』




林『うるさい!』







高橋『神仏や僧侶たちは、貴族や朝廷どもの所有物となっていて、位の低い庶民は、とてもとても近づけもしなかったのです。






だから・・・・』








高田『ストップ!ちょっとストップしてくださいっす!すんません!』




高橋『・・・・??』




林『どうした高田?』






高田『あの~・・・この回想話ってまだまだ長くなります(笑)??







林『おまっ・・!えっ!?今それ言うとき!?失礼すぎるぞおい!』




高橋『まだ話の2割程度じゃが・・・?』




高田『2割!?2割っすか!!(笑)それもうちょい要点だけになんないっすかね~!(笑)もっとこう、ぎゅっと!(笑)




林『おまえな~・・・・。今そんな雰囲気じゃないだろって!辛い体験を、我々の為にわざわざ思い返してくれてるんじゃないか!』




高田『聞きたいっていったの所長っすけどね・・・・。』




林『なに!?何て言った今!!ボソボソやめろ!ボソボソ!』




高田『いやいや!聞こえなかったらいいんすよ!(笑)いやね、なんか心の声が聞こえて来ましてね』





林『声?』





高田『なんか、人気ないから3月一杯で終わらせたいから手短にって・・・』





林『だ、大丈夫か高田・・・・。おまえなにいってるんだ・・・・?』


高田『あと、頭の回転も戻ってきたし・・・・って。なんなんすかこれ!おれも気持ち悪いっすよ!!』





林『知らんて!』




高橋『そういえばわしにも聞こえたのぅ。』






高田『えっ!?まじっすかコユキさん!!何て聞こえました!?』




高橋『意味はよくわからんが、



パラレルワールドとしての結末は、俺のなかでもう出来たし・・・・、



と。なんのことじゃろう??』








林『コユキくんまで・・・!みんなどうしたんだ!』


高橋『・・・・まぁ、手短に言うと、そんなさなか、勢力争い、権力争いに負けた朝廷のお方とひょんなとこで出会ってだな、わしらは恋に落ちてしまうんじゃが、それがタケヒコ殿なんじゃな。』





林『えっ!?それが私!?』




高田『肝心なとこあっさり言った!そういうとこはもっと具体的に言いましょうよ!口調変わってるし!』




高橋『しかしその時タケヒコ殿には妻がいてな、まぁ、いろいろあってわしはそのタケヒコ殿の手によって処刑?首はねされてしまうんじゃが・・・・。』





林・高田『えぇ~っ!?』





林『私の前世人殺し!?えぇ~っ!?』




高田『いやいやいやいや!すみませんでした変なこといって!手短に言わなくて全然大丈夫っすから!!ほんとすみません変な声聞こえて!そんな重大なとこは噛み砕いて言って下さいっす!!』






高橋『どっちじゃ!お主は本当に筋の通らん男じゃのう。


まぁ、わしは切られる前日にタケヒコ殿と最後の逢い引きをした。


ある約束を交わしたんじゃ。』



林『ある約束??』





『私が人間として』

  • 2014/02/24(月) 08:02:38

高橋『私が人間として生まれたのは、遥か昔、藤原氏一門が栄えた貴族政治の時代のころです。』



林『藤原氏?藤原ってあの?兼実とか鎌足とか?』



高橋『カネザネ?はちょっとわかりませんが、鎌足は一代目のことかと存じます。左様です。その何代目だかわすれましたが、藤原四兄弟が実権をにぎっていたその時代に、私は生まれました。』



高田『なんか歌うたってたやっつっすよね??覚えてるっすよ俺!(笑)なんか、足りないものは俺にはないよ~的な!(笑)』




高橋『・・・??でも歌は詠んでたみたいですね。』




高田『いいな~!ものっすごく華やかでおっとりした生活してたんすよね~!うらやましいっすー!』




高橋『華やかなのは上流階級の貴族や朝廷だけです・・・。』



林『えっ?あの頃ってみんな落ち着いてたイメージがあったのだが。和やかで・・・。』



高田『そうっすよねー!?俺もそんなイメージしかないっすよ!』




高橋『・・・・。管弦を楽しんだり、歌を詠んだり、恋愛にいそしんだり、宴会したり・・・。

上流階級に生きるもの達はその通り、さぞ華やかに暮らしていたことでしょう。


しかし、私達一般庶民の人間はというと、そうではありませんでした。



疫病は流行り、



容赦ない税がかけられ、




常に餓えに苦しみ、






盗賊は横行し・・・、




地獄そのものの生活を送っていたのです。』

『そ、それじゃあ・・・・

  • 2014/02/17(月) 11:57:10

林『そ、それじゃあ・・・コユキくん』



高田『ぷっ。コユキくんだって(笑)』





林『こほん。一度落ち着こう。そして、説明してくれないだろうか?』



高橋『説明・・・でございますか?』



林『あぁ、もうしわけないが、僕はタケヒコさんの記憶を忘れているらしい。だから君がどうやってここにくることになったのかとか、タケヒコさんのこととか、諸々の経由を教えてほしいんだ。コユキくん・・・、ごめんよ忘れてしまって・・・。』




高田『なんかものすごい話になってきたっすね(笑)ワクワク!



林『・・・。おまえも一応当事者なんだからな。ヒトゴトみたいに!』



高橋『いえ・・・・。当然でございます。多くの人間は、死後、サラソウジュという大木の元で、魂が浄化されますゆえ。当時の記憶がなくて当然のことでございます・・・。』



高田『魂が浄化って・・・。死んだら消えっちゃうもんだとばっかり・・・。そしたら何?ほんとに地獄とか極楽ってあっちゃう系っすか??




高橋『もちろんあります。』




高田『えっ!?えええ~~!!!まじっすか!えー!すげー!!え、なになに、じゃ、じゃあもしっすよ!?もし!仮に・・・』



林『お前ちょっと・・・。』





高田『ちょっと??』






林『空気を・・・。もう少し・・・。』







高田『あっ!すみませんっす!(笑)慎ちゃん興奮しちゃいましたっ(笑)てへぺろ(笑)』



林『すまない。続きを・・・。』




高橋『はい、タケヒコ殿。

記憶がない・・・。そんなこと分かっておったのですが・・・、タケヒコ殿の生き写しのようなお姿を目の当たりにして、少々取り乱してしまいました。数々の無礼、申し訳ありません。』





林『そんっなに・・・似てるの?』



高橋『似ているというよりも、そのものでございます。その低くて美しい声も・・・すべてを優しく包んでくれるその雰囲気も・・・全部・・・。本当になんの因果か・・・。噂は本当だったのか・・・。





林『噂?』






高橋『いえ、すみません。こちらの話でございます。』






林『・・・・。』







高橋『タケヒコ殿・・・、あなた様との出会いは・・・

遥か昔にさかのぼります・・・。








長い話になります・・・。






それは、かつて私が人間だったころの話です。』


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